AGA治療薬をやめると、薄毛が元の進行速度に戻る

「薬を飲み続けるのは不安だから、症状が落ち着いたらやめたい。」

AGA治療を始めた方から、こうした声をよく聞きます。気持ちはよくわかります。

しかし残念ながら、AGA治療薬は飲むのをやめると薄毛が再び進行し始めます。これはAGAという病気の仕組みによるものです。

AGA治療薬はどのように効くのか

現在、日本で承認されているAGA治療の内服薬はフィナステリドとデュタステリドの2種類です。

これらの薬は、体内でテストステロンが「DHT(ジヒドロテストステロン)」という物質に変わるのを防ぐ働きをします。DHTは毛根に作用して髪の成長期を短くする物質で、AGAの直接的な原因とされています。

つまりこれらの薬は、DHTが作られるのを薬の力で抑えることで薄毛の進行を食い止めています。薬が体内にある間は効果が続きますが、飲むのをやめるとDHTが再び作られるようになり、薄毛の進行が再開します。

やめるとどうなるのか

日本皮膚科学会のガイドラインでは、フィナステリドやデュタステリドの服用を中止すると、12ヶ月以内に治療前の状態に戻るとされています。

つまり、2〜3年かけて維持してきた髪の状態が、やめてから約1年で元に戻ってしまう可能性があるということです。

ただし「元の状態に戻る」というのは、治療を始める前の薄毛の状態に戻るということであり、治療前より急激に悪化するわけではありません。

治療を続けることへの不安について

「ずっと薬を飲み続けて体に悪くないのか?」という不安を持つ方は多いです。

フィナステリドは1997年にアメリカのFDA(食品医薬品局)が承認して以来、世界中で長年にわたって使用されてきた薬です。日本でも2005年に承認されており、長期服用に関するデータも蓄積されています。

副作用として性欲の低下や勃起障害が報告されることがありますが、発生率は低く、服用をやめると改善することがほとんどです。心配な場合は担当の医師に相談することが最善です。

治療を途中でやめてしまう人が多い現実

AGA治療を始めても途中でやめてしまう人が多い理由のひとつが「効果を実感するまでに時間がかかること」です。

フィナステリドやデュタステリドは、効果が実感できるまでに最低でも6ヶ月、しっかりとした効果を確認するには1年程度かかるとされています。途中で「効かないのではないか」と不安になってやめてしまうと、せっかく抑えていた薄毛の進行が再開してしまいます。

さらに治療を続ける間は費用もかかり続けます。月々の費用が高すぎると、それ自体が治療をやめる理由になってしまいます。継続しやすい費用のクリニックや処方サービスを選ぶことも、治療を長く続けるための重要なポイントのひとつです。オンラインクリニックを利用すると、交通費や待ち時間がなく、費用を抑えながら続けやすい環境を整えられる場合があります。

▶ 継続しやすいクリニック選びのポイント

まとめ

AGA治療薬は飲み続けることで効果が維持される薬です。途中でやめると薄毛が再び進行し始めます。長く飲み続けることに不安がある場合は、自己判断でやめるのではなく、まず担当の医師に相談することをおすすめします。

薄毛治療は継続することが最も大切です。

参考文献