昼寝は20分が最適。それ以上寝ると逆にパフォーマンスが下がる

昼食後、強烈な眠気に襲われた経験は誰にでもあるでしょう。そのまま我慢して仕事を続けるか、思い切って仮眠を取るか。実は短い昼寝には科学的に裏付けられた効果があります。ただし、寝る時間の長さによって結果は大きく変わります。

NASAが証明した「26分の昼寝」

1995年、NASAの研究チームが長距離飛行を担当するパイロットを対象に、昼寝の効果を調べた研究を発表しました。

飛行中に平均26分の昼寝を取ったパイロットと、取らなかったパイロットを比較したところ、昼寝を取ったグループは注意力が54%、仕事のパフォーマンスが34%向上したことが報告されています。

ただし注意が必要なのは、この数値はあくまでも「昼寝なしのグループと比べた改善率」であり、十分に休んだ状態と比べたものではないという点です。研究の対象人数も少ないため、あくまでも参考値として捉えてください。

なぜ30分以上寝ると逆効果になるのか

短い昼寝が効果的な一方で、30分以上寝ると起きたあとに頭がぼーっとすることがあります。

これは、眠りについてから約20〜30分で体が深い眠りに入り始めるためです。この深い眠りの最中に目覚めると、頭が覚醒状態に切り替わるのに時間がかかり、起きた直後に強いだるさや頭の働きの低下が起きます。

米国睡眠財団によると、30分以上の昼寝はこうした「起きたあとのぼんやり感」が出やすくなるとされており、昼寝の効果を最大化するなら20分程度が適切とされています。

コーヒーを飲んでから昼寝する「コーヒーナップ」

昼寝の効果をさらに高める方法として「コーヒーナップ」があります。昼寝の直前にコーヒーを飲んでから眠るという方法です。

コーヒーに含まれるカフェインが体の中で効き始めるまでには約20〜30分かかります。そのため、コーヒーを飲んですぐに20分の昼寝をすると、目が覚めるころにちょうどカフェインが効き始め、昼寝とカフェインの効果が同時に得られるという仕組みです。

複数の研究で、コーヒーと昼寝を組み合わせることで、コーヒー単独や昼寝単独よりも眠気が取れて注意力が上がることが示されています。ただしこの方法の研究はまだ数が少ないため、あくまでも参考程度に捉えてください。

昼寝の効果を最大化するためのポイント

時間は20分以内に設定する
アラームを必ずセットして、深い眠りに入る前に起きることがポイントです。

午後3時より前に取る
遅い時間の昼寝は夜の睡眠に影響します。昼食後の午後1〜3時が最もおすすめです。

完全に横にならなくてもよい
椅子に座ったまま軽く目を閉じるだけでも一定の効果があるとされています。

まとめ

昼寝は怠けているわけではありません。正しい時間で取れば、午後の集中力や仕事のパフォーマンスを上げる効果が期待できます。大切なのは「20分以内」という時間を守ることです。

昼休みの20分を上手に使うだけで、午後の仕事の質は大きく変わるかもしれません。ぜひ今日から試してみてください。

参考文献