男性の薄毛、その原因の多くはAGA(男性型脱毛症)です

薄毛が気になり始めたとき、「これって遺伝?」「ストレスのせい?」「シャンプーが悪い?」と原因を探す人は多いのではないでしょうか。実は男性の薄毛には、圧倒的に多い原因があります。それがAGA(男性型脱毛症)です。

AGAとは何か

AGAとはAndrogenetic Alopeciaの略で、日本語では「男性型脱毛症」と呼ばれます。男性ホルモンと遺伝が関係して起こる進行性の脱毛症で、おでこの生え際や頭頂部から徐々に薄くなっていくのが特徴です。

薄毛に悩む成人男性の80〜90%がAGAとされています。それ以外の薄毛の原因としては、免疫の異常による円形脱毛症、強いストレスや栄養不足による一時的な抜け毛などがありますが、これらは比較的少数です。

なぜAGAで薄毛になるのか

AGAの仕組みはこうです。

体内で男性ホルモンの一種「テストステロン」が、5αリダクターゼという酵素と結合すると「DHT(ジヒドロテストステロン)」という物質が作られます。このDHTが毛根に作用して、本来2〜6年ある髪の成長期を数ヶ月に縮めてしまいます。

成長期が短くなると、髪が太く長く育つ前に抜けてしまいます。これが繰り返されることで、少しずつ髪が細く短くなり、最終的に薄毛として目に見えるようになります。

つまりAGAは「髪が抜けすぎる」というより「髪が育ちきる前に抜けてしまう」病気です。

何歳から始まるのか

AGAは思春期以降であればいつでも発症する可能性があります。

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」によると、日本人男性のAGA発症率は年代とともに上昇し、20代で約10%、30代で約20%、40代で約30%、50代以降で約40%とされています。

20代でも10人に1人が発症している計算になります。「まだ若いから大丈夫」と思っていると、気づいたときには進行していたというケースも珍しくありません。

AGAと他の薄毛の見分け方

AGAの特徴は進行のパターンにあります。生え際や頭頂部から徐々に薄くなっていく一方、側頭部や後頭部は比較的影響を受けにくいという特徴があります。

一方、円形脱毛症は丸い形で突然抜けること、栄養不足やストレスによる薄毛は全体的に均一に細くなることが多いです。

薄毛のパターンが気になる場合は、自己判断せず医師に相談することが最も確実です。

AGAは放置すると進行し続ける

AGAが他の薄毛と大きく異なる点は、自然には回復しないことです。円形脱毛症は自然に治ることもありますが、AGAは治療しない限り進行し続けます。

現在、医学的に効果が認められているAGA治療薬はフィナステリドとデュタステリド(内服)、ミノキシジル(内服・外用)です。これらはDHTの産生を抑えたり、毛根に直接働きかけたりすることで薄毛の進行を抑えます。

早く始めるほど今の状態を維持しやすく、進行が進んでからでは取り戻すのが難しくなります。

まとめ

男性の薄毛の多くはAGAが原因です。AGAは男性ホルモンと遺伝が関係した進行性の脱毛症で、放置すれば悪化し続けます。育毛剤を塗ったり食事を改善したりするだけでは根本的な解決にはならず、AGAには専用の治療が必要です。

薄毛が気になり始めたなら、まず自分の薄毛がAGAかどうかを確認することが最初の一歩です。

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